インフォームドコンセントの必要性
2013-04-17
インフォームドコンセントの必要性
現在、さまざまな場所で補聴器が販売されていますが、補聴器購入者の方は、
補聴器に関する十分な情報を販売者側から受けているかということが大変重要になってきます。補聴器は医療器具として認定されており、その装用効果は、適切なカウンセリングに基づく機種の選択と調整によりその効果が発揮されます。補聴器装用者の方の中には、意外と補聴器のことをよく理解しないまま装用されている方が多いことに驚かされます。
インフォームドコンセントとは・・
欧米では1960年代に確立した概念で、医師側が患者の権利を無視して自分たちの都合だけで医療を行うことのないようにと、患者が医師から治療法などを「十分に知らされたうえで同意」すること。
日本では、1990年日本医師会が「説明と同意」と翻訳してその重要性が報告され一般的に知られるようになった。
補聴器の適合販売に当たっても、販売者と補聴器購入者の関係は、医師と患者の関係に近いものがあり、インフォームド・コンセントが非常に重要なのではないでしょうか。
補聴器販売におけるインフォームドコンセント
補聴器に関する十分な情報提供→本人に決定権→補聴器を買う
- 1.本人が正確に理解できるように説明
- 2.補聴器に関するメリットだけではなくデメリットに関しても説明
- 3.機種や型すべてにおいて説明
さらに、
- 1.補聴器を装用したときの効果と欠点について
- 2.装用の選択、両耳装用の効果と欠点
- 3.補聴器の機能
- 4.最低価格・最高価格
- 5.フィッティング方法(補聴器調整について)
- 6.必要経費・メンテナンス・保証について
補聴器の装用・販売に関わる倫理
補聴器を購入する際は、補聴器を装用した時の効果やメリットばかりを説明するのではなく、わずらわしさ、無効な場面などを事前に説明した上で販売を進めなければなりません。よいことだけを伝え、販売の支障になるような事柄は伝えないという行為は、本当のお客様の為の補聴器販売とはいえません。このためにも補聴器購入者自身が少し賢くなって補聴器を買わされるのではなく、自分自身が選んで決めるといった心構えが大事なのかもしれませんね。
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