聴こえのしくみ-山口県宇部市補聴器センター中央-

耳は、大きく分けて、外耳・中耳・内耳から成り立っています。ここでは、耳の作りや音の伝わり方について見ていきましょう

補聴器をしてるのに１００％満足いかない理由とは？

最近携帯や電話の音、体温計の音が、聞こえにくくなったそんな経験はないですか？
上図からわかるように３０代４０代と年齢が進むにつれ平均的に、高音域から聞こえにくくなる特徴がわかりますね。

個人差などもありますので一概には言えませんが、聴力の低下は、誰にでも起こるもの。加齢による聴力の低下は、決して特別なことではありません

なかなか自覚できない聴力の低下

お年とともに人によって個人差はありますが、本人には、あまり自覚症状がないことが多いようです。通常徐々に聞こえが悪くなってくる為、視力の低下に比べると日常生活では、大きな支障になりにくくそのまま放置されがちです。外見は何も変化がないため、周囲から指摘されることも少ないんですね。又、耳が聞こえにくいというのは、「年寄り」というイメージがあって、本人も自覚を無意識的に避けてしまいがちなのかもしれません。しかしながら、難聴を放置しておくと、聞き違いによって相手に誤解を与えたり、家族との会話にはいっていけず、消極的になったりと。。又時には、家族や職場など周囲とのコミュニケーションにも大きな支障をきたしてしまうこともあります。

補聴器を装用してるのに、聞こえないのはなぜ？（聞こえるんだけど聴こえない）

これは、大きく音を聞く仕組みに関係があります。

音は、耳介（耳たぶ）から入ってきて外耳道を通って、鼓膜（太鼓）で音が増幅され、ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨という小さい３つの骨を伝わり増幅されます。その後、内耳の蝸牛（うずまき管）に伝わり、音の高低や強弱を分析し、聴神経により脳に伝わっていきます。

よく補聴器を買ったのに、音は大きく聞こえるのに、言葉がハッキリしない。聞こえない聞きとりにくいといったお話をよくききます。
私たちは、普段、「耳で音を聞く」と判断しがちですが、実は、耳で判断するのではなく聴神経から大脳へ伝わり、音を、「脳で聴いて」理解しているんですね。これが聞こえるけど聴こえないといった言葉の聞き取りを複雑にしている要因なんですね。

それでは、もう少し詳しくみていきましょう。

難聴と正しく向き合うためには？

聞こえが悪くなっても補聴器を装用していないご家族の例では、大きな声でしゃべればいいから、あるいは、会話をすることがあまりないからといった寂しいご家族の声もあります。又、ご本人とお話をしてもほとんど聞こえていないのに自分には必要ないと思いこまれている方もいます。補聴器は、ご本人の言葉や音を聴こうとする努力や意欲がなければ購入しても意味がありません。ご家族の為にもご本人の為にもこういった症状をお持ちの方は、是非１度耳鼻科や補聴器店へご相談されることをお勧めします。
補聴器は、購入しても使わなければただの箱です。これから長く付き合っていく大切な体の一部である補聴器、安易に決め付けるべきではありません。まずは、すぐに補聴器を買うのではなく、しっかりと耳のこと補聴器のことを理解してから購入するようにしましょう。

聞こえが悪くなると、言いたいことがうまく伝わらない、コミュニケーションや家族との会話が伝わりにくく会話も少なくなりがちです、そのストレスはご家族の方同様に、ご本人にも大きなものです。その為にも難聴に対するご家族の理解も必要となってきます。会話が伝わらないと引っ込み思案になったり、人との会話や電話を取ったり、友達と談話を楽しむことも少なくなってきます。
補聴器を装用して、耳や脳に音をいれることにより、脳の活性化にも役立つとされています。
少し、言葉の聴き取りが悪くなったのでは・・・と不安を感じられたらお近くの耳鼻科や補聴器店へ相談してみましょう。

補聴器のQ&A

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