難聴の種類-補聴器センター中央-認定補聴器技能者のお店-
難聴は、年齢と共に、少しずつ進行していくものでもあるので、自分ではなかなか気づきにくいものです。テレビの音が大きいと家族からいわれたり、2度聞きすることが多くなった。何か音は聞こえるけど何といっているか聴き取りにくくなった。そんな難聴の原因には、いくつかのパターンがあります。ここでは、難聴の種類やその障害について、正しく理解していきましょう。
耳の中の仕組み
私たちは、人はどうやって音を聞いているのでしょう。あまり見なれない耳の中をみてみましょう。
私たちは、音を耳で聞いていると言いますが、言葉を実際に理解しているのは、脳だということをご存知ですか?ひとことで難聴といっても上図の場所のどの部位が悪くなっているかによって、呼び方も異なり、聞こえ方なども変わってきます。ここでは、それぞれの特徴について理解しましょう。
この動画は、難聴を理解するのに役立ちます。耳の中の有毛細胞が損傷している場合は、音響情報は、脳によって正しく処理されません。
難聴の種類 | |
伝音性難聴 | 外耳と中耳で起こる障害で、この部分は、音を内耳へ伝える役割をしていますが、耳炎や鼓膜の損傷によって、外耳から中耳で音がつたわりにくくなってくることから、伝音性難聴と呼ばれています。処置や手術などの治療で治る場合があることも、伝音性難聴の特徴です。一般的に補聴器の装用効果が期待できる難聴でもあります。耳の障害が原因で、医学的な治療が可能とされています。外耳及び、中耳での障害の為、補聴器により、音を入れてあげることで比較的補聴器による装用効果が期待できます。 |
感音性難聴 | 内耳やその奥の蝸牛神経、脳の障害で起きてきます。年齢を重ねることによる(加齢難聴)や大きな音にさらされたり(騒音難聴)、薬物などにより、内耳から奥の感音部に何らかの障害が起きた場合の現象です。音を信号に変換する内耳、そこから脳へ伝える神経、または、脳自体の障害などが原因だと考えられています。この感音性難聴は、有毛細胞の数が少なくなってきますので、音の精密度が悪くなってきます。そのため、音は聞こえるけど言葉がはっきりしないなど、微妙な音の聞き分けが難しくなってしまいます。 |
混合性難聴 | 伝音性難聴と感音性難聴があわさった、難聴障害だと考えられています。外耳~内耳両方にかけて何らかの障害があると考えられています。難聴は、両方の混ざった性質のものとなりますが、どちらの障害の比率が高いか低いかにより同じ混合性難聴であっても性質が異なったものとなってきます。 |
※聞こえが悪くなったなどの聴力低下や耳の変化を感じた場合は、まずは、お近くの耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
【豆知識】
音を判断するのは脳
音の信号は、内耳で電気信号に変えられた後、蝸牛(聴神経)という神経を通って脳に伝えられます。脳では、さまざまな処理をして、音を理解できる形にし、さらにその意味を解釈します。脳に異常があると音や言葉を理解できなくなってしまいます。
わたしの聴こえは、まだ”大丈夫”だと思っていませんか?
耳が遠くなると、さまざまな障害が出てきます。これまで外出することが好きだった人が、ひきこもりがちになった。人とのコミュニケーションがめんどくさくなった。など、どうしても耳が聴こえなくなると、気持ちが不安定になったり、暗くなったり、人との会話やコミュニケーションも遠慮しがちになってしまします。もう、人とあまり会話することがないから・・外に出る機会もあまりないから補聴器なんて必要ないよ。と考えられる方もいらっしゃいますが、耳は、人間が生活していくうえで大切な体の一部です。耳から元気な毎日をはじめるために、今一度、耳の診断チェックをしてみましょう。
きこえのチェック(当てはまる項目はありませんか?)
- テレビの音が大きいと家族から言われる。
- 何か聞こえるけど聴こえない(言葉が理解できない)ことがある。
- 2度聞きすることが、ちょくちょくある。
- 電話にでるのが嫌になった。
- 家のベルの音や電話の音が聞きづらくなった。
- 車や電車、人ごみの中での会話に困る。
- 病院や銀行などでの呼び出しに気づかないことがある。
- 相手の名前を聞き間違えることが多い。
- 自動車やバイクがすぐ後ろに来ているのに気づかず、クラクションを鳴らされて驚いた。
- 相手の顔や口元を見ていないと話しがわかりにくい。
- 集会や会議などで話しの内容が聞こえづらい。
いかがでしたか?
少しでも思い当たることがありましたらお近くの医療機関や補聴器専門店で聴力を検査してもらいましょう。
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